salt0810の日記

気になるトピックについてつらつらと書いています。

福岡を離れて9ヵ月がたった

記事タイトルがすでに出オチという…。しかも9ヵ月という中途半端さよ。

結局東京に戻りまして、ちょっと変わった会社で働いています。

狭いとばかり思っていた東京が案外広いことに気づき、見慣れた場所に改めて行ってみるのが楽しいやらめんどくさいやらの毎日です。

もう9ヵ月たっているので福岡のことを語ろうにも東京から見た福岡、ということになりますが、私が福岡に行こうと決めた2013年の秋頃とはだいぶ空気が変わってきたな、と感じることが多いのでその視点から。

 

福岡に行きますね宣言したときの周囲の反応

もう今だからいいますけど、みんなドン引きでしたよねー

予定より前倒しで決まったので、東京を去るまでに時間がなかったというのもありますが、まあポジティブな反応は皆無でした。「ご結婚ですか」とか「都落ちですか」とか「何かあったんですか」とか、心配顔の人ばかりでした。頑張ってせいぜい「食べ物が美味しくていいですよね」くらいでしたね。あとは「手榴弾拾ったら警察に届けるんだよ」とかかな。

今でこそやれコンパクトシティだアメリカ西海岸(←ちょっと前まで日本のリヴァプールとか言ってたよな)だと持ち上げられていて、当然私も行く前からそれはわかっていたわけですが、当時はびっくりするくらい誰も気づいていなかったし、理解されませんでした。

 

福岡に来てからのFacebookタイムライン

福岡に来てからはFacebookフレンドも福岡在住の人が増え、私のタイムラインに占める割合は東京:福岡:それ以外が5:3:2くらいでした。

福岡発信のpostはざっくり分けると下記の3パターンだったかなと。

  1. 福岡サイコー!東京には負けない(でもほんとは行きたい
  2. 福岡を盛り上げたいけどもっと多様性必要(でもとりあえず福岡サイコー!って言っとかなきゃ…
  3. 東京はともかく海外ともっとつながろう

1のパターンの人たちが今どうしているかは知りませんが、2のパターンの人たちはかなり発信力を持ってきたように感じます。当時は東京からのUターン組が試行錯誤していたと思いますが、最近では「福岡移住計画」も本格的に動き出したようで、東京からのIターン組が上手く情報発信している印象があります。

3のパターンはたぶん今でも少数派かと思いますが、最近では北欧発のTechイベント「SLUSH」の東京版が、福岡のメンバーを中心に運営されるなど、新しい動きも見せています。

とまあ当時は各人各様のpostを見ていたのですが、一方東京発のpostはというと、LINEの福岡ローンチイベントがちょっと注目されたぐらいで、国家戦略特区に指定されたときでさえさほど大きな話題にはならなかったと記憶しています。

 

東京に戻ってきてからの「福岡」

前述のとおり情報の発信量も増え、最近では周囲にも福岡うぇーいなノリが見られるようになってきました。

ネット上にあふれる福岡関連の情報を見ていて思うのは、「あれ、もしかして“福岡”ってbuzzワード化してる…?」ということです。たとえば福岡市でUberが行った実証実験は話題になりましたが(残念ながら道交法に抵触するとかで国交省の中止指導が入ったようですが)、これも「福岡」というキーワードがbuzzを増幅させた面が大きいのではないかと思います。

また、私のFacebookでも実際にUberを使ってみたレポートを上げている人が何人か見受けられました。まあ率直にいって、都市の規模の割にはイベントが少ないので意識の高い人たちが祭りに飢えているというのもあると思いますが、企業の実証実験という一見地味な取り組みが上手くネタとして昇華されている好例だと思いました。

このような例が積み重なれば、福岡の「実証実験都市」としてのブランドが確立されるかもしれません。

 

最後になりましたが、私は福岡に知り合いがほとんどいない状態で移ったので、最初にしたことといえば、もともとCacooユーザーだったので社名だけは知っていたヌーラボさんの会社説明会に乱入するということでした。どこかのイベントツールで告知されていたのですが、「定員4500人」という釣り文句に「よし!」と思って参加したら案の定、ためになるLTを聴いたあとはビール片手に談笑というアットホームなものでとても楽しかったのを覚えています。

いまは東京駅のすぐそばで働いていますが、隣の席の人が糸島のスタートアップシーンを熱く語っていたり、福岡出身のインターンがCacooでワイヤーを描いていたりと、福岡にいた頃よりも福岡が身近になってきたような気がします。