salt0810の日記

気になるトピックについてつらつらと書いています。

「SMTOWN PASSPORT」って使ってる…? PartⅢ

私が普段仲良くしているトンペン仲間はSNSを通じて知り合った方が多く、北は青森から南は福岡まで、全国各地に散在しています。いまでこそ10代や20代のファンが多数を占めていますが、私がファンになった頃はどこに行っても自分が最年少ということが多く、いまでもお付き合いが続いているのはほとんどが40代以上の方々です。この歳(どの歳?)になるとなかなかマンネ(末っ子)でいられる場というのがないもので、トンペン仲間にはアメちゃんをもらったりリンゴを送ってもらったり昼飯をたかったりと、かなり好き勝手に甘えさせてもらっています。

 

ある日の昼下がり、そんなオンニ(お姉さん)の一人とTwitterのDMでやり取りをしていました。翌月開催される予定のSMTOWN LIVEに着ていくオリジナルTシャツをオンニが自ら描いたイラストで作ろうと計画しており、そのサイズの相談をしていたんですね。2011年3月11日の15時少し前でした…仕事中ですね(すみません)

 

その直後の大地震でTwitterでのやり取りは中断され、しばらく携帯電話も通じない状態が続きました。私は都内在住なので、帰宅難民にはなったものの翌朝には問題なく電波が通じていましたが、オンニとは連絡が取れないままでした。彼女は宮城県石巻市在住だったのです。

 

時間が経つにつれ東北地方の状況がわかるようになり、全国に散らばるトンペン仲間から、オンニの消息を尋ねる連絡が次々と入ってくるようになりました。誰も彼女と連絡がついていませんでした。

 

そうこうするうちに、こうしてばかりはいられないとばかりに仲間の一人がGoogleパーソンファインダーに人探しの情報を登録しました。また、当時GooglePicasaという画像共有サービスに、避難所の掲示板に貼られた安否情報を画像投稿するように呼びかけていたのですが、それを頼りに私たちも手分けしてオンニの消息を調べました。ついこないだまでTwitterのアカウント開設に四苦八苦していたオバハンたち(失礼)がよくやったなぁと今でも思います。

 

幸い、しばらくしてオンニとは無事連絡が取れました。Tシャツを着ていくはずだったSMTOWNは9月に順延になり、オンニや仲間たちとその場に集結できる喜びを噛みしめたものです。もう手元に届くことはないだろうとすっかり諦めていたTシャツが、その直前に届いたのは石巻の奇跡としてユノペンたちの間で語り継がれています。

 

↓このTシャツね。

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その後もユノペンたちは互いに支えあい、労わりあいながらこれまでの年月を過ごしてきました…といったような美談は特になく、事故画像で笑ったりユノが出演しているドラマを同時視聴しながら突っ込みを入れたりという他愛のない日々をいまも続けています。それでもひとつ言えるとしたら、10年後、20年後にまた同じようなことが起こったとしたら、自分はまた同じようにトンペン仲間を探すだろうということです。

 

ユノが昔から将来の夢として「福祉会館を建てたい」とことあるごとに口にしていますが、ユノペンたちは寄ると集まると「さっそく入居予約したいんだけど」と口々に語り合っています。

 

「東方神起」は自分にとって、いつのまにか人生のインフラになっていたのかもしれません。